平成25年01月01日



          「恵寿友会会員の皆様への新年挨拶」

恵寿友会会員の皆様、 新年おめでとうございます。
昨年は、日本では本当に色々なことがありました。
1昨年の東日本大震災の復興がなかなか進まず、原子力発電の将来の方向も定まらず、近隣諸国との関係が不安定になり、景気の回復も起きない中、年末には民主党・自民党の大逆転が起き、各政党のあり方に疑問が起きるような、何もかも不安を感じるような国内事情でした。
そのような国内事情の中、我々エッソファミリーにとっての最大のニュースは、エクソンモービルが日本でのマーケッテイング部門を東燃ゼネラルに売却し、東燃ゼネラルの20数%の大株主として存続するという大変革でした。
年金などはそのまま東燃ゼネラル社が引き継いで行きますので、制度的に変化は無いそうですが、1962年にエッソが日本に誕生して以来ちょうど50年経った昨年、「エッソ」と言うマーケッテイング会社が無くなる淋しさは、言いようもありません。
OBとしては、東燃ゼネラル社の発展を陰ながらサポートするしかありません。
東燃ゼネラル社が今後とも適切な利益を上げ続け、企業体質もしっかりし、日本の石油業界で、最も素晴らしい会社として発展されてゆくことと信じております。
それはそれとして、エッソ石油が過去50年間、日本の元売り各社の中で、決して大きな会社ではなかったものの、各分野で燦然とした実績を上げてきたことは、社員の皆様誇って良いことだと思います。そこで、会社は無くなったものの、エッソの実績がそのまま消えて行くのはさびしいので、皆様の御賛同が得られれば、OB会員で、エッソの50年の歴史をまとめた記念誌を作り、何らかの形で祈念式典などやってみたいな、と考えています。近いうちに御提案申し上げますので、ご賛同いただければ、実現してみたいと思います。
1962年から2012年までの色々な分野で活躍された『エッソ社員の軌跡』をまとめて見るものです。
OB 会員のボランタリーワークでまとめてみたいと思います。昔の資料や情報をお持ちの方々のご協力をお願いしたいと思います。「今だから話そう。」類や、「会社内では有名ではなかったけど、こんなユニークな話がある。」、「教育熱心なエッソはなぜそう出来たのか?」「スタンヴァックから分れてエッソが出来た時、社員はどう分割して行ったのか? どう感じ、どう行動していったのか」、「エッソでは役職名でなく“さん”ずけで呼んでいたが、誰がいつなぜ始めたのか?」、「エッソの女子社員は最初からユニフォームがなかったが、なぜ?」などなど、 面白い話題もあるのではないでしょうか? 
私も最近知った話なのですが、慶應ビジネススクール(通称KBS)と言う学校があります。エッソからも国内留学と言うことで約30年間毎年1−2名の社員を派遣して勉強させました。この学校が日本で初めてハーバードスクールのケースメソッド式のビジネススクールとして発足出来たのは、エッソ発足時代の松村秀雄相談役と本国のスタンダード・ヴァキューム社が全面的にサポートしたからだそうです。私もKBS卒業生ですが、知りませんでした。
50年誌を出すかどうかは、まだ、恵寿友会本部幹事の承認を得ていませんが、会員でサポートしていただける方が多ければ、ぜひ今年実現したいと考えています。小生の初夢です。 2013年が皆様にとって幸多い年であり、皆さまが何とか健康で毎日を有意義に過ごされて、会員の平均年齢71.4歳を、72.4歳にされんことを心から御祈念申し上げます。

平成25年元旦         恵寿友会会長    西 尾 直 毅