インフルエンザ対策をしましょう

今年に入りインフルエンザにかかる人が全国で増加しており、今月上旬が今シーズンのピークになると予想されています。また、今回のウイルスは特効薬のタミフルが効かないAソ連型が49.4%と約半数を占めています。手洗いやうがい、室内の適度な加湿や換気などを行い、インフルエンザを予防するように努めましょう。

1. 流行状況

1月25日までの1週間に確認された医療機関1ヶ所あたりの患者数が37.45人(患者発生報告数178,991)となり、昨シーズンのピーク17.62人の倍以上となっています。2月3日現在、すべての都道府県で警報または注意報が出されており、都道府県別の流行レベルは高い順に沖縄、宮崎、大分、長崎、神奈川、千葉、埼玉、香川、福岡、新潟となっています。詳細は、国立感染症研究所 感染症情報センターのサイトhttp://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/の流行状況をごらんください。

2. 予防法

(1) 帰宅時に手洗い、うがいを行う
セッケンと水を使ってよく手を洗いましょう。手についたウイルスを取り除くことができます。なお、セッケンと水が利用できるときはアルコール消毒は必要ありません。また、うがいも水道水で十分です。

(2) 適度な湿度を保つ
外出時にはマスクを利用する、室内では加湿器などを使用するなどして、湿度を保ちましょう(50-60%が理想)。加湿器がなくてもぬれタオルを近くにかけておくと効果的です。空気が乾燥するとウイルスに対する防御機能が低下してしまいます。


(3) 人ごみへの不必要な外出を控える
インフルエンザは、かかっている人のセキ、くしゃみ、つばなどと共に出されたウイルスを吸うことによって感染します。人ごみではウイルス感染の危険性が高まります。

(4) 十分な睡眠、バランスのとれた栄養をとる
からだの抵抗力を高めることができます。

3. かかった場合の対処法

インフルエンザの症状として、突然の38℃を超える発熱と、だるさ、関節痛、筋肉痛などの全身症状が強いことが特徴です。なお、ふつうのカゼと同じくセキ、鼻水、頭痛、のどの痛みなどの症状がみられることもあります。
上記の症状が出たら次のようにしましょう。

(1) すぐに医療機関を受診する
鼻やのどを綿棒でぬぐうキットにより、インフルエンザかどうかを10分程度で診断することができます。また、症状が出てから48時間以内にインフルエンザと診断されれば、特効薬のタミフルを使用できる可能性があります。ただし、今シーズンはタミフルが効かないケースも約半数あるため、使用については担当医とよくご相談ください。

(2) 安静にして、休養をとる
とくに、睡眠を十分にとることが大切です。

(3) 水分を十分とる
お茶やスープなど飲みたいものでかまいません。

(4) セキやくしゃみなどの症状があれば、マスクを着用する
周りの方へうつさないためのマナーです。

(5) 人ごみへの外出を控え、会社も休む
他人への感染性を持ったうちは出勤するのは控えてください。具体的には、出勤するのは熱が下がって3日目からにしましょう。会社を休むのは自分自身が早くよくなるためである一方、周りの方へうつさないためのマナーとも考えていただきたいと思います。

以上

参考・引用:
・国立感染症研究所 感染症情報センター インフルエンザ
・厚生労働省 今冬のインフルエンザ総合対策について(平成20年度)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html