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都心には、極めて良好な住環境を保っている場所が、住居表示には表れない、古くからの呼び名で残っている邸宅街が点在しています。
城南五山、なかでも池田山と島津山と称される地域はその代表です。
今回はこれらの地域とその周辺を、駅名でいうと品川駅から五反田、目黒駅にかけての山の手を散策しました。
残念ながら参加者は9名、最後まで残ったのは6名という少なさでした。
品川駅から高輪台に向かって柘榴坂を登りきったところに物流博物館があります。
小さいながらもなかなかに見応えのある展示なのでまずここを見学しました。
島津山は高輪台から五反田駅方面に向かうところにある高台で、旧島津公爵邸を取り込んで現在清泉女子大学が位置しています。
旧島津公爵邸は英国人J.コンドル氏の設計で大正4(1915)年に竣工。大正天皇、皇も行幸啓されました。
清泉女子大キャンパスは学園祭等の開放日の外は一般開放されていないので、今回は残念ながら周囲の住宅街を巡るだけです。
島津山と桜田通りを挟んで五反田駅北方に対峙するのが池田山です。
池田山は備前岡山藩の池田家の下屋敷があったところ。
池田山公園やねむの木の庭(美智子皇后の実家跡)といった公園が整備されています。
池田山から谷地を挟んで目黒通りに向かう途中の高台には芝増上寺子院群が集まった寺町があります。
これらの寺院には日本画の伊東深水(最近亡くなった朝丘雪路の実父)の墓、福沢諭吉の埋葬記念碑、坂東三津五郎の墓、陣幕久五郎の墓等もあって興味深々でした。
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