平成30年11月17日

九州沖縄支部は11/17、エッソ社友の平富恵さんがご活躍するフラメンコ舞踏団の舞台「夢、フラメンコの粋と情熱」を鑑賞しました。

会員に鑑賞を薦め、参加者は会員4名と親族友人3名の7名です。

会場は熊本県の温泉町山鹿市にある重要文化財建造物の八千代座です。
明治43年(1910)に建てられた木造の芝居小屋ですが、収容人員700名の本格的な劇場で、天井は全面に天井絵が描かれ、席はほとんどが升席で時代を感じさせます。

110年前の劇場で演ずるフラメンコとはと危惧していましたが、暗い舞台から音楽が流れ、不思議な音でタップダンスが始まると身も心も引き込まれました。
不思議な音の音源は、杖で床を突く音だったのです。
粋な演出の始まりです。
ギターの哀愁な音色と、甘く温かなパーカッション響きに合わせ、艶やかな衣装で踊るフラメンコ。
見惚れる粋、心奪われる粋、時空を超えた粋。
ここには、若い芸人には表現するのが難しい粋があるのです。
この感激を味わえたのは、平さんのご配慮で、最前列中央席で鑑賞できたからです。

後半は6演目連続の舞踏ですが、平富恵さんのソロダンスに魅了されました。目力が凄いのです。日本舞踊でも目がモノを言いますが、格段の表現力です。
音楽に乗り踊る全身、緩急に流れる2本の腕と、細やかに連続して動く指先。
そして観客を見る力強い双眸。「私こそがフラメンコだ!!」と体全体で吠えているのです。
この瞬間、客席全員が舞台に釘付けだったことでしょう。
まさに時を忘れる、粋な粋なフラメンコ、でした。     (支部長  中村 寛)