平成25年4月11日
総会翌日の4月8日、本部役員2名及び支部会員有志9名は宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区の3.11被災状況及び復旧状況を視察しました。 案内してくれたのは、NPO地球のステージ傘下の”閖上の記憶”のガイド 小斎(こさい)さん。 小斎さんご自身も閖上地区の住民で家屋・家財もろとも 津波で流失しましたが、奥様共々早目に避難したので一命は取留められた とのこと。 避難しなかった多くの隣人は、悉く津波の犠牲となったとのこと。 ”チリ地震の時も閖上に津波は来なかったので、今回も大丈夫”と油断し 避難しなかった60歳以上の高齢者が犠牲者750名の7割を占めた。 ”経験からでなく歴史から学ぶ”という信念で小斎さんは、閖上地区の 語り部となり、今後若い人達に語り継いでいくとのことでした。 参加者一同は、”閖上の記憶”集会所で公にはオンエアーされない衝撃の 映像を目にしました。 命拾いした住民が歩道橋の上から撮影した映像で、津波が建物などの障害物で紆余曲折しながら、懸命に助けを求める人々 や家屋などをのみこんでいく様子でした。 次に、閖上中学校跡地を徒歩で訪問、その後車3台に分乗し、商店街・ 閖上港・日和山公園・閖上小学校を訪問し、惨憺たる被害状況及び一部 復旧状況を視察しました。 閖上地区の家屋復旧計画は、他の三陸地域などが高台移転するのとは 異なり、元の土地に8m以上土盛りして家屋などを再建するというもので、 広大な敷地を土盛りするには膨大な土砂と予算が必要とされるとのこと。 車での視察が終わり、集会所に戻り、ガイド及びスタッフに御礼を述べた 後、エッソ恵寿会有志で支援金を贈りました。 その後、仮設商店街の”閖上さいかい市場”に移動し、日本一の産地を 誇る赤貝などが入った海鮮ランチで腹ごしらえしました。 最後に、仙台空港付近の新設防波堤の建設状況を視察し、解散しました。」 熱田 記