2011年3月25日 LCMよりのメッセージ(10): 東北地方太平洋沖地震に関して
エクソンモービル・ジャパングループの従業員、コントラクターの皆さんへ

 大震災と津波の発生から、今日で3週間が経ちました。日々の経過と共に、この大災害の実態が明らかになり、それとともに、日本の私たちすべてにこれからどのような影響が及ぶのかもだんだん明らかになりつつあります。多くの命が失われ、また何万人もの人々の生活と何百という市町村が破壊されたことは、私たちに長期にわたって深刻な打撃を及ぼすことになります。被災された方々に改めてお見舞いを申し上げると共に、一日も早く元の幸福な生活に戻っていただけることを願ってやみません。

被災地域へ燃料を供給する当社の努力は、目に見える成果を上げています。塩釜油槽所への燃料の出荷量と、同油槽所から地域のSSへの配送件数は日々増加しています。当社は、現在震災前に東北地方に出荷していたガソリン数量の1.4倍を出荷しており、当社と代理店・特約店の皆様は、SS再開に全力をあげており、その80%以上が営業可能となっています。東北地方でのSSにおける、給油待ちの長い行列では、お客様に大変ご迷惑をおかけしていますが、状況は改善しており、必要とする時に必要とする全てのお客様に製品が行き渡るまで、私たちは懸命な努力を続けます。

業界各社も、東北地方への製品供給を増やすため、鋭意努力しています。当社も、石油業界、経済産業省及びその他の政府当局と協力して、現在の非常事態への対応や復興支援を進めています。

ESG(非常事態サポートグループ)は、状況が平常に戻るまで活動を続けることとしており、今後も24時間体制で状況のモニターを続けます。

本日、104名の新入社員をエクソンモービル・ジャパン・グループに迎えることができ、大変嬉しく思います。新入社員のうち、15名の方は東北地方の出身です。これらの皆さんは今回の震災で、何らかの被害を受けており、私たちは新たな仲間にも全面的なサポートをしたいと思います。

ご承知の通り、震災直後より、海外から東京への出張延期措置をEMグローバルで実施して来ましたが、来週からは出張延期措置そのものは継続するものの、出張の承認プロセスを簡素化します。私は、ビジネス上必要不可欠な出張は全て承認するつもりです。現状は、まだ震災前の通常の状態ではありませんが、このような緩和策がとれるようになったことは、事態が良い方に向かっていることを示す一つのサインと言えます。

この3週間は私たちにとってストレスの多い日々でした。MOHはストレスマネジメントの重要性に関するメールを皆さんに送りしました。その中で案内されている支援プログラムを、躊躇せずに、有効に利用していただきたいと思います。

今日までにマッチング寄付プログラムにおよそ500件、金額にして1億2千万円の寄付が寄せられました。多くの参加者の皆さんの善意に感謝申し上げるとともに、全ての従業員の皆さんがこの寄付に参加されることをお願いしたいと思います。この寄付は、日本赤十字社を経由して、被災者救援活動に大きく役立つものです。

最後に、皆さんのハードワークと努力にお礼申し上げます。そのおかげで、私達は一丸となって、多くの人々の生活がよりよい方向へと進んでいくことに貢献していると言えます。このような難しい時だからこそ、当社の石油製品が、人々の幸福な生活にとっていかに必要不可欠なものであるかを再認識します。私たちは、当社の果たすそのような役割に誇りをもつと共に、復興支援に一層の貢献をしなくてはならないと思っています。

   エクソンモービル・ジャパングループ 代表 LCM
   フィリープ・デューコム