2011年3月22日 LCMよりのメッセージ(7): 東北地方太平洋沖地震に関して
エクソンモービル・ジャパングループの従業員、コントラクターの皆さんへ


前回の私のメッセージを出してからこの数日間に、関東地方での当社グループのオ
ペレーションは、より安定してきているように思えます。もちろんまだ前途に多く
の困難がありますが、今回の地震と津波で最も大きな被害を受けた方々へのニーズ
には、基本的な部分からではありますが、応ずることができるようになってきたと
言えます。

私は昨日当社の塩釜ターミナルを訪問し、その操業再開に立ち会いました。人々の
生活にとって必要不可欠な燃料製品供給を再開するために、塩釜ターミナルの立ち
上げに多大なご尽力を頂いた皆さんに、全ての従業員の方々と共に感謝の意を表し
ます。

私は津波によって廃墟と化した街を目の当たりにし、その復興にとって、私達石油
産業の果たすべき役割がいかに重要なものかを、よりはっきりと胸に刻みまし
た。私達の目の前には、なすべきことが数多くありますが、それでも私は皆さんと
一緒に立ち上がって、この困難な状況を打破することができると確信しています。


<従業員の皆様の安否、当社グループの操業体制について>

川崎工場では重油以外の設備は正常運転になっています。極東石油工業のスタート
アップは無事に終了し、すべての設備が操業を続けています。和歌山工場と堺工場
も正常運転を続けています。これまでの皆さんのご努力に感謝申し上げます。和歌
山工場と極東石油工業から出荷されたドラム燃料は、被災地域に到着し、自衛隊に
供給されましたが、更に追加分の出荷も準備しています。塩釜ターミナルが操業可
能となったので、当社のすべてのターミナルが正常のオペレーションに復帰したこ
とになります。ガソリン、灯油、その他製品が全ターミナルに向けて海上出荷され
る段階となっています。


<サービス・ステーションでの品切れについて>

自動車用燃料への需要は依然として通常のレベルを上回っています。関東地方で
は、事態は改善には向かっていますが、在庫切れはなくなってはいません。特に被
害の激しかった被災地域でも、当社の供給・配送能力は正常レベルに戻りつつあり
ますが、同時に需要も非常に大きいままです。SSでの在庫切れは依然解消され
ず、もうしばらく続いてしまうかも知れません。


<福島原発について>

福島原発では、放射線の脅威に対する対策が進められています。しかし、状況は安
定せず、川崎工場とその他の地点で大気のモニターを継続しています。これらのモ
ニターの結果によれば、放射線のレベルは地震発生前と比べ、変化していません。

加えて、多くの県と文部科学省のモニタリングの結果がオンラインで公表されてい
ます。これらの結果を見ても、計測された放射線のレベルは健康被害を引き起こす
ものではありません。

福島及び近隣の県からの農作物、乳製品(ほうれん草、かき菜、生乳)は、放射線
の懸念から、出荷が禁止されています。これらの製品については、政府の指導及び
ガイドに従うよう、お願いします。



エクソンモービル・ジャパングループ 代表 LCM
フィリープ・デューコム