2011年3月18日19:46 LCMよりのメッセージ(6): 東北地方太平洋沖地震に関して
エクソンモービル・ジャパングループの従業員、コントラクターの皆さんへ

  エクソンモービルのシニア・マネジメントから、現在の困難で厳しい状況下での
  皆さん一人ひとりの献身的な働きに対する、感謝の言葉がe-mailで寄せられまし
  た。私も、この一週間の皆さんの驚くべき努力に対して、感謝申し上げたいと思
  います。皆さんの働きぶりを見て、皆さんこそ当社の最大の強みであるとの確信
  を一層強めました。安全で模範的に業務を遂行して下さっている事に改めて感謝
  申し上げます。


  <従業員の皆様の安否、当社グループの操業体制について>

  川崎工場はフル稼働となり、ガソリン生産は通常のレベルとなりました。極東石
  油工業千葉製油所のスタートアップも順調に進んでおり、来週早々にフル稼働に
  戻る予定です。多くの装置が稼動し、鉄道出荷が再開されました。堺工場、和歌
  山工場は、フル稼働しています。

  仙台地方の緊急事態に対応して、和歌山工場では、ガソリン、軽油、灯油を200
  リットルドラムに充填中です。約600本のドラムが、自衛隊での使用のため、仙台
  に向け出荷されることとなっています。極東石油工業も製品をドラムに充填する
  ことを計画しており、詳細をつめているところです。

  塩釜油槽所に到着したプロジェクト・エンジニアは検査を行い、この週末にも操
  業が再開される見込みとなりました。

  エクソンモービルグループは、被災した地域において燃料油の物流で重要な役割
  を果たしています。例えば、川崎工場は中部日本に向け、毎日100両程の製品をタ
  ンク車で鉄道出荷し、そこから製品は被災地域に配送されます。


  <関東地区サービス・ステーションでの品切れ>

  ガソリンへの需要は相変わらず非常に高いレベルにあります。供給、物流能力は
  通常のレベルにありますが、個々のサービス・ステーションにおいては、今でも
  品切れが発生しています。しかし、この状況は改善しつつあるように思われま
  す。


  <ESGの活動状況>

  日本のEMのESGに加え、フェアファックス、シンガポールでもESGが立ち上げら
  れ、日本に一層の支援が提供されています。これら3つのESGでは、状況の進展を
  連日24時間体制でモニターすべく多大な労力を傾注し、また互いに緊密な連携を
  とっております。

  福島原発に関しては、測定された放射線レベルは、昨日と大差ないものとなって
  います。また、事態がより安定していると思わせるいくつかの兆しもありま
  す。東京電力は、この設備に電力供給を復活させる努力を行っております。放水
  作業が、地上と上空から行われています。

  地方自治体や研究機関の中には、大気の状態の計測を開始しているところもあり
  ます。関東での放射線量は改善しており、この情報はインターネットで見ること
  ができます。

  当社では川崎工場で放射線量を計測しており、1ヶ月前と同じレベルにとどまって
  いることがわかっています。


  <エクソンモービルグループの寄付>

  エクソン モービル コーポレーションから赤十字への100万ドルの寄付に加え
  て、和歌山工場と極東石油工業からのドラム充填燃料が、自衛隊に寄贈されるこ
  とになりました。


  エクソンモービル・ジャパングループ 代表 LCM
  フィリープ・デューコム